嬉しそうに飛びつく犬には、飛びついた後に押し返すことより、足が床にあるうちに挨拶する練習を考えます。ただし、怖さや不安が関わる飛びつきもあります。体の様子を見て、対面を望まない犬を無理に人へ近づけないことが大切です。
いつ、誰に飛びつくかを分ける
帰宅した家族だけなのか、散歩中の知らない人にも向かうのかで、整える環境が違います。玄関を開けた直後、手を伸ばした時、声を掛けた時など、きっかけを観察します。尾を振っているだけで喜びと決めず、体の硬さや逃げようとする動きも見ましょう。うなりや噛みつきがある場合は、距離を取り、安全を確保したうえで専門家に相談します。
帰宅の動きを少し静かにする
家へ入った直後に高い声を出したり、頭の上で手を大きく振ったりすると、挨拶がにぎやかになりがちです。荷物を置く場所を決め、人が落ち着いて立てる空間を作ります。練習が難しい日は、ゲートなどで距離を確保し、犬が落ち着く選択肢を用意します。狭い玄関で人と犬が押し合う状態を避けるだけでも、反応を見ながら対応しやすくなります。
飛ぶ前の短い瞬間に応じる
犬の四本の足が床にあるときに、穏やかに声を掛けたり、ごほうびを低い位置で渡したりします。座ることを知っている犬なら、その行動を使う方法もありますが、無理に体を押して座らせません。長く待てることを最初から求めず、短く挨拶していったん離れます。犬が理解しやすいよう、何をした時に相手をしてもらえたかをはっきりさせましょう。
飛びついたときの対応をそろえる
前足をつかむ、膝をぶつける、大声で叱るといった対応は避けます。安全に距離を取り、落ち着いてやり直せる状況へ戻します。一人は飛びつきを歓迎し、別の人は叱るという対応だと、犬にとって基準が不明確になります。家族や訪問者には、足が床にあるうちに短く応じることを事前に伝えます。全員に練習を頼む必要はなく、協力できる大人から始めます。
子どもや転びやすい人を練習相手にしない
犬が小さくても、相手が驚いたり転んだりすることがあります。子どもや足元が不安な人にはゲートなどで距離を確保し、犬が飛ばないか試すために近づいてもらわないようにします。散歩中も知らない人へ自由に接近させず、リードで安全な距離を保ちます。相手が触りたがっても、その場で練習が難しければ挨拶を見送って構いません。
できた条件を記録して広げる
静かな家族一人との練習ができたら、場所や人を少しずつ変えます。同時に人を増やしたり、長い挨拶にしたりせず、一つずつ難しさを調整しましょう。何回で直るかを目標にするより、玄関から離れた場所ならできた、荷物を置いた後なら落ち着いた、と条件を残します。強く興奮して切り替えられない、不安が強いときは、環境と感情の両面を専門家と見直します。練習用のごほうびを玄関から離れた場所に準備しておくと、帰宅した人が慌てて探さずに済みます。犬が触られることを好まない場合は、なでることをごほうびにしないようにします。
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参考にした情報
Dogs Trust:How to stop your dog jumping up(確認日:2026年9月23日)