興奮している犬を力で伏せさせても、気持ちまで落ち着くとは限りません。まず刺激から距離を取り、静かな場所で自発的に立ち止まる、目をそらす、伏せるといった小さな落ち着きを報酬で支えます。短い練習から少しずつ環境を変えます。
興奮の原因を減らしてから練習する
来客、散歩前、窓の外の犬、遊びの直後など、興奮が起きる場面を分けます。大声で何度も指示を出すと刺激が増えることがあります。犬が食べ物を受け取れないほど興奮しているなら、距離を取り、視界を遮り、静かな場所へ移動して回復を待ちます。
最初は何もしない小さな瞬間を見つける
静かな部屋に滑らないマットを置きます。犬がマットを見る、においを嗅ぐ、四足で立ち止まる、目をそらすなど、興奮していない行動へ小さな報酬を置きます。無理に伏せさせず、犬が自分で体重を崩し、頭を下ろすまで段階を細かくします。
報酬は足元へ静かに置く
手から高い位置で与えると立ち上がりやすいため、落ち着いた姿勢のときに前足の間へそっと置きます。声を掛けすぎず、呼吸、体の柔らかさ、頭を置く様子を見ます。数秒できたら終わりの合図で解放し、犬が疲れる前に短く切り上げます。
時間と刺激を一度に増やさない
静かな部屋でできたら、滞在時間を数秒延ばすか、家族が歩くなど刺激を一つだけ加えます。立ち上がって落ち着けないときは叱らず、刺激を弱くするか距離を戻します。カフェや来客中へ急に応用せず、家の別の部屋、玄関付近、屋外の静かな場所の順に練習します。
練習の確認
- 運動・排泄・休息の必要を先に満たした
- 静かで滑らない場所から始めた
- 自発的な落ち着きを見つけた
- 報酬を前足の間へ静かに置いた
- 時間と刺激を一つずつ増やした
専門家へ相談する目安
突然落ち着けなくなった、夜通し歩く、触ると痛がる、呼吸が苦しそう、食欲や排泄が変わった場合は、しつけより先に動物病院へ相談します。恐怖や攻撃が伴う場合は、罰を使わず獣医師と適切な資格を持つ行動専門家へ相談してください。