犬を落ち着かせたい時は、叱って動きを止めるのではなく、静かなマットへ自分から移動し、短く休む行動を教えます。最初はマットを見る、近づく、前足を乗せるという小さな行動をその場で褒め、犬が離れたら追い戻しません。報酬を使う練習は短時間で終えます。
マットへ近づく行動から始める
滑りにくく洗えるマットを静かな場所へ置きます。犬が見る、においを嗅ぐ、足を乗せるたびに、小さなフードをマット上へ置きます。犬を抱いて乗せたり、リードで引っ張ったりせず、自分で選んだ行動を強化します。
伏せたら報酬の間隔を少しずつ延ばす
犬がマットで伏せたら、最初はすぐに報酬を与えます。慣れたら数秒待ってから与え、落ち着いていられる時間を少しずつ伸ばします。立ち上がった時に叱らず、次の練習を短くするか、周囲の刺激を減らします。
来客や食事中の練習は後から行う
静かな環境でできるようになってから、人が立つ、椅子へ座るなど小さな刺激を一つ加えます。来客中や家族の食事中に突然長時間待たせるのは難度が高すぎます。練習中は子どもや来客が犬へ近づかず、休息場所として尊重します。
落ち着けない原因を切り分ける
排せつ、空腹、暑さ、痛み、騒音などがあると、練習だけでは休めません。急に歩き回る、夜に眠れない、触ると痛がる、呼吸が荒いといった変化は、行動の問題と決めつけず動物病院へ相談してください。マット練習は医療の代わりではありません。
始める前のチェックリスト
- 滑りにくいマットを静かな場所へ置く
- 近づく行動から段階的に褒める
- 刺激は一つずつ増やす
- 体調要因がないか先に確認
住まい、年齢、性格、健康状態によって適した方法は変わります。まず現在の様子を観察し、変更は一つずつ試してください。嫌がる様子や体調の変化があれば中断し、自己判断で続けず、かかりつけの動物病院へ相談してください。